台湾発のこの客船は、香港のスタークルーズ社が運航するカジュアルなクルーズ船だ。ちなみに、同社の親会社ゲンティン香港はスタークルーズ社のほかにノルウェージャンクルーズラインを傘下にもち、20隻のクルーズを世界で就航させているほか、2009年にマニラにIR(カジノを含む統合型リゾート)を設立、運営するエンターテインメント企業である。 毎年4月から10月下旬まで毎週1回、このクルーズ客船が那覇港に入港すると、毎回、約1500人の台湾客が観光のために上陸する。つまり、4~10月のシーズン内に約4万人の観光客が訪れることになる。 クルーズの基本コースは3泊4日の基隆~石垣~那覇~基隆(高雄発もある)だが、料金が最も安いコースなら2泊3日の基隆~石垣往復の9900台湾ドル(約3万3000円)程度。船内ではアルコール以外の飲食や娯楽サービスすべてが料金に含まれるため、1日単価は1万円ほどの格安クルーズだ