米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは4日、イタリアの長期国債格付けを「Aa2」から3段階引き下げ、上から6番目の「A2」にしたと発表した。 5日の東京株式市場では、ギリシャの債務危機が拡大するとの懸念が強まり、日経平均株価(225種)は一時、終値ベースの年初来安値を下回った。一方、欧州連合(EU)は、金融危機を防ぐため、ギリシャ国債などを保有する金融機関の資本増強に向けた検討に入った。 【ニューヨーク=小谷野太郎】ムーディーズは格下げ理由について、欧州諸国に広がる財政・金融危機で、巨額の政府債務を抱えるイタリアでは長期資金の調達が難しくなるリスクが高まっているためとした。