細野晴臣、究極の時代安部 続いては「恋は桃色」。これはギターをポロッと弾いて作ったとかですか? 細野 そうそう。あの頃はギターで曲を作っていたから。確か、レコーディングの2、3日前に作ったんじゃなかったかな。イントロとサビがあればレコーディングできるんだよね。ほかの部分はみんなで考えればいいから。 細野晴臣「恋は桃色」 安部 焦りもあったりするんですか? 細野 締め切り直前は、基本的にずっと焦っているんだよね(笑)。 安部 「やんなきゃ」っていうのはあるんですね。 細野 それはあるよ(笑)。予算もスケジュールもカッチリ決まるしね。しかも高い機材が家に届くし、エンジニアも来るし。今はこのスタジオで1人でやるから自由だけど、当時はそんな自由はないよ。エイプリル・フールなんて、アルバムを3日で録らなきゃいけなかった。 ハマ 「細野ゼミ」でお話を聞いてると、細野さんは締め切り間際に能力を爆発させて