華やかに報じられることが多い植物工場だが、実態はどうなっているのか。そのことをテーマに最近、破綻から再生へのプロセスをたどった植物工場の事例を紹介した(9月30日「『夢の植物工場』はなぜ破綻したのか」)。 取材を通してわかったのは、スーパーなど価格競争に巻きこまれやすい販路は、電気代などのコストがかさみがちな植物工場にとっては不向きだという点だった。この工場は再生の過程で、レストランやコンビニ向けの総菜など売値が安定している売り先を確保することで、収益構造を好転させた。 今回はその続編。角度を変え、外食側からみた植物工場の意義について取材した。紹介するのは、焼き肉チェーンを展開する牛繁ドリームシステム(東京都新宿区)だ。食材は、焼き肉を包むサンチュ。JA東西しらかわ(福島県白河市)の植物工場「みりょく満点やさいの家」から仕入れている。 量も大きさもキープ まずは、植物工場からの仕入れを担当