サッカーブラジル代表のFWネイマール選手(22)が足を動かす際、脳の活動範囲がアマチュア選手の1割以下であるとの研究結果を、独立行政法人・情報通信研究機構の研究チームが明らかにした。同機構脳情報通信融合研究センター(大阪府吹田市)の内藤栄一研究マネジャーは「脳の活動範囲が小さくて負荷が少ない分、別の複雑な動きも同時にできるため、多彩なフェイントにつながっているのではないか」と分析する。 論文はスイスの神経科学専門誌「フロンティアーズ・イン・ヒューマン・ニューロサイエンス」に近く掲載される。内藤氏によると、一流サッカー選手の足の運動と脳の活動の関係を明らかにした研究は珍しいという。 ネイマール選手はスペイン1部リーグのバルセロナに所属。フェイントを交えたドリブルの名手として知られ、今年のワールドカップ(W杯)で4ゴールを決めたが、準々決勝で脊椎(せきつい)骨折の大けがをし、戦線を離脱した