日本の労働生産性が低いのは、労働者ではなく企業の仕組みに原因がある──。佐藤将之はそう語る。そう言い切れるのは、彼が17年にもわたって超効率的な職場で仕事を続けてきたからだ。 佐藤はアマゾンジャパン17番目の社員として2000年から同社の成長に貢献。その内実を公開した『アマゾンのすごいルール』(宝島社)は、アマゾンのビジネス書「企業動向」カテゴリで売り上げ1位にも輝いた。 PDCAを回し尽くすアマゾンの圧倒的な働き方。その真髄はどこにあるのか。2回にかけてお送りする。 愚直にPDCAサイクルを回し続けたから、成長できた ──日本の会社とアマゾンジャパンの働き方で、一番違いを感じた点はどこでしょうか。 「数字」に対する意識ですね。アマゾンでは社員のあらゆる行動を「メトリックス(KPI)=数字」によって測り、徹底したPDCAサイクルを回しています。 ──数字による管理とPDCAサイクルは、多く