例の半導体工場の売却の件である。 最先端ラインのみ売却し、新会社設立だという。 これは考えてみると凄い話だ。 今までの日本の半導体のラインというのは成長(微細化)が前提で投資が行われるサイクルであった。 つまり、 1.最先端ラインの構築 2.歩留まり向上 3.安定稼動 4.償却完了 5.見込みでつくりだめ、後、人件費の安い国へ装置売却 1へ戻る。 という繰り返しだ。勿論売却しないで、最先端プロセスの必要ないプロダクト向けへの転用という場合もあるが、基本的に装置の運用コストと人件費が高い国ではなかなか見合わないのが現実だ。 ニーズが減ってきたから日中だけラインを動かすとか、一般的な工場のラインのようにはいかない。 で、最先端ラインを売り飛ばすってことは、今後これ以上の微細化を進めることはないということだ(当たり前)。 ということで、古いラインはどうなるのか。 数年は現用のプロダクト向けに生産