(CNN) サウジアラビア国王の命令で減量のため首都リヤドの病院に入院した男性が、320キロの減量に成功し、610キロあった体重が半分以下になった。病院で本人に取材した同国の雑誌サイダティが伝えた。 この男性、ハリド・モシン・シャエリさんは昨年8月、アブドラ国王の命令でリヤドの病院に搬送され、治療を受けていた。推定年齢は10代後半。南部のジャザンに住んでいたが、体重が重すぎて自分では動けない状態だった。 主治医によると、シャエリさんの健康状態は順調に回復を続けている。心肺機能が改善して筋力も付き、両足を動かせるようになったという。 運動量を増やしたり理学療法に使ったりするために、特注の巨大車いすも製作された。まだ自分で動くことはできず、機械式の滑車でつり上げて車いすに座らせているという。 ジャザンの自宅からフォークリフトを使って運び出されるまでは、3年間ベッドに寝たきりだったとサイダティ誌