断易の卦を読む際に、素直に読むということの大事さは何回繰り返し強調しても足りないくらいである。 こんなことあるはずないという思い込みや、こうなるはずだという先入観。 あるいは象意を展開していく上で、非常に限定された範囲の中にしか、その事象を求めないという視野狭窄などなど。 誤占の材料は星の数ほどあるのかもしれないが、突き詰めれば、枠に縛られて自由に発想できないという点に尽きる。 常識は十二分に在るけど、それを必要に応じて簡単に捨てたり乗り越えたりできるのが自由だ。 理に即して考えた結果ならば、その結論に自信を持て。 自信とは自らを信じることだ。 常識も、慣習も、先入観も、迷信も、諸々全部ひっくるめて、他所から貰ってきたものによりかかるな。 よるならば自分によれ。 自由とは自らに由ることだ。 そして、自ら(みずから)とは本当は、自ずから(おのずから)でもある。 この世はすべて、なるようになっ