最盛期のヤフーは時価総額が1,250億ドル(約13兆円)を超え、今日のフェイスブックやグーグルに匹敵するインターネット業界の巨人だった。そのヤフーは7月25日、中核事業をベライゾンに48億ドル(約5,100億円)で売却すると発表した。シリコンバレーを象徴する企業の一つが、その歴史に終止符を打つことになる。 ヤフーの事業は、昨年ベライゾンが44億ドルで買収したAOLに統合される予定だ。ベライゾンが業績不振に陥った大手ポータルサイト2社を総額100億ドル近くで買収した狙いは、1億4,000万人のユーザーに向けてモバイルコンテンツを強化することと、広告テクノロジーを手中に収めて広告収益を増加することだ。 「中核事業の売却は、ヤフーが保有するアジア株式の分離と、ヤフーの事業再編を加速させる重要な一歩となる。ヤフーの買収に興味を示した数多くの企業の中で、我々が創出した価値を最も高く評価し、一緒にな