日本三大火祭りの一つとされ、重要無形民俗文化財にも指定されている『野沢温泉の道祖神祭り』。毎年、この祭りのためだけに作られる高さ10数メートル、広さ8メートルにも及ぶ巨大な社殿を舞台に、それに火を放とうとする村人と、阻止しようとする村出身の厄年の男たちが、火の粉をまき散らしながら攻防戦を繰り広げる日本屈指の奇祭としても名高い。最終的に燃え上がる社殿の火力たるや圧感で、「これぞ祭り!」と多くの観光客をうならせているのだが、そんな奇祭にある異変が起きているという。 「4~5年くらい前から外国人観光客が急増しているんです。多くの観光客がいらっしゃってくれるのはありがたいのですが、今では全体の30~40%ほどが外国人の方になってしまって…」(野沢温泉村民) この背景には、第2のニセコとして名高い長野県・白馬町の影響が色濃く反映されているという。現在、白馬町は100以上の宿泊・飲食施設を外国人が経営