70代後半以降は、身体機能や認知能力の低下が短期間で進む親と離れて暮らしているみなさんは、どれくらいの頻度でコミュニケーションを取っていますか? 「最後に話したのはいつだったっけ……」 とクビをかしげた人は、親を心配させているかもしれません。便りがないのは元気な証拠、という言葉もありますが、子の音沙汰を気にしない親はいません。週に一度は電話をするなど、定期的な連絡は、信頼できる親子関係を保つ基本だと私は思います。 例を挙げると、母親に週に一度は手紙を書いている40代の筆まめな女性がいます。また、仕事で地方に行くことが多い50代の男性は、出張先から地元の名産品などを実家に必ず送っています。そういった子の側の能動的なアクションが、親に対して「つながっている」という安心感を与えるのです。 そして、これ以上ない能動的なアクションが「直接会う」こと。家庭や仕事の都合で盆と正月くらいしか帰省できない人