ジョン・ランチェスターが、生誕193年目を迎えた(もうすぐ194年目を迎える)マルクスの予言の現状について長文のエッセイをLondon Review of Booksに書いている(Mostly Economics経由)。 その中でランチェスターは、 ブルジョアジーとプロレタリアートの分離 今やそれは国際レベルで起きており、前者は主に西側諸国、後者は主にアジアに集中している 定期的な経済危機 富の集中 人々がついていくのが困難なほどの変化の早さ といった面でマルクスの予言は当たった、と評する。だが、その反面、マルクスが予言した集団的な階級闘争は発生しなかった。その理由としてランチェスターは以下の2つを挙げている。 資本主義の多様化 たとえば福祉国家の発達はマルクスの資本主義の分析からすると想定外 この多様化した資本主義社会では、時には倫理的圧力が効を奏する 例1:2月にフォックスコンの基本賃