長崎港に停泊する大型クルーズ船で起きた新型コロナウイルスの集団感染で、国立感染症研究所の専門家がこれまでの調査について明らかにしました。専門家は、先月末ごろに船内で感染が発生し、比較的短時間で広がったと推測されるとしたうえで、船内でこれ以上感染が広がることはないという見解を示しました。 調査にあたっている国立感染症研究所の鈴木基感染症疫学センター長は長崎市が制作した動画の中でこれまでの調査について明らかにしました。 この中で、鈴木センター長は、「3月末ごろに船内で感染が発生し、比較的短時間で感染が広がったものと推測される。乗組員は個室で隔離されていて、これ以上、船内で感染が広がることはない」という見解を述べました。 専門家らは、今後も、感染が拡大した経緯や感染経路などの分析を進めることにしています。