筆者は人口動態データを扱っている関係から、国が公表している婚姻届の集計結果の分析も行っています。そんな筆者にとって非常に印象的な出来事がありました。結婚支援の講演会に来ていた、30代前半の独身息子と同居しているという女性が、講演の前後で表情を大きく変えていたのです。 初婚男性の結婚年齢を分析 「結婚するつもりだけど、今はいい人がいない」と語る息子について、心配していなかったという女性。夫から「いい加減、現実を見たほうがいい」と言われ参加したといいます。講演会の後、女性は悲しい顔をしていた一方、女性の夫は少しほっとした顔で会場から退出していました。 講演会の開催事務局によれば、同様の組み合わせが複数見られ、講演会後、興味本位で参加していたふうの母親とみられる女性はがっくり、難しい顔をしていた父親とみられる男性はにこやかに帰宅していったようです。 その講演会で私がお話ししたのは、婚姻届を基にし