栃木県那須町で、高校生ら8人が雪崩に巻き込まれ死亡した事故の裁判で、宇都宮地裁は30日、業務上過失致死傷の罪に問われていた責任者だった猪瀬修一被告ら教師3人に禁錮2年の実刑判決を言い渡した。 「忘れない」~那須雪崩事故から5年 遺族の思い~ この事故は2017年、那須町のスキー場近くで雪崩が発生し、登山の講習会に参加していた大田原高校の生徒7人と教師1人が死亡したもので、猪瀬修一被告・菅又久雄被告・渡辺浩典被告の3人が、業務上過失致死傷の罪に問われている。 宇都宮地裁は30日の判決で、猪瀬被告ら3人に禁錮2年の実刑判決を言い渡した。 これまでの裁判で、検察側は「当たり前の安全対策をすれば事故は防げた」として3人に禁錮4年を求刑する一方、弁護側は「雪崩は予見できなかった」として無罪を主張していた。