国民主体で自由な「憲法論議」を 「まず改正ありき」ではない自由闊達な議論 田中 朋薫(2008-05-03 15:00) きょう5月3日は憲法記念日であり、日本国憲法の施行から今年で61年が経過する。 憲法記念日は毎年やってくるが、今年は国民投票法(正式名:日本国憲法の改正手続に関する法律)が成立後、初めての憲法記念日である。言ってみれば「改憲手続の整備後,初の憲法記念日」と言える。 憲法改正に関しては、古くから賛成派・反対派の対立がある。いわゆる「改憲」・「護憲」の議論であるが、記者自身はこの「護憲」という語句には強い違和感を持っている。 社会民主党や日本共産党の支持者にはお叱りを受けるかも知れぬが、日本国憲法自身が,主権者としての国民自身の判断に基づく改正を予定しているのである(96条)。そのことを差し置いて、憲法改正そのものに批判的な立場をとることは、矛盾といっても差し支え