中国・南京市内にある南京大虐殺遭難同胞記念館。日本軍に殺された子どもを抱きかかえ天を仰ぐ母親の巨大な像が入り口に置かれ、訪れた人たちの目を引いています。記念館は、1937年12月に旧日本軍が南京で行った大虐殺についての資料や写真を展示。発掘された中国人の白骨も公開し、侵略の事実を訪れた人たちに突き付けています。(南京=小林拓也 写真も) 数々の展示の最後には、記念館を訪れた日中友好団体の写真などが壁に飾られています。その下のケースの中には、日本のさまざまな平和団体がつくった、日本国憲法第9条を守る決意を示すスカーフやビラ、ステッカー、バッジが並べられています。それらの展示物にじっと見入る中国人の若者もいました。 旧日本軍は37年12月から2カ月にわたり、南京で中国軍兵士だけでなく一般市民を虐殺。婦女の強姦(ごうかん)、放火、略奪などの残虐行為を犯しました。 南京市民の慰め 「日本は中国で1
