【パリ=島崎桂】欧州連合(EU)のユーロ圏首脳会議は13日、ギリシャ政府が要請していた新たな金融支援をめぐり交渉開始で合意しました。12日に始まった同会議では、支援条件をめぐり各国の意向が対立。約17時間にわたった協議の結果、ようやく合意に至りました。 ギリシャのチプラス首相は、「可能な限り最良の解決策を得るためたたかってきた」として、債務の再編を勝ち取ったことを強調。「ギリシャのユーロ圏離脱は過去のものだ」と述べるとともに、支援によって同国が不況を脱出し、銀行制度の崩壊を回避できるための新たな投資が流入することに期待を表明しました。 新支援は、財政危機に陥った国に融資を行う「欧州安定メカニズム(ESM)」を活用し、債務返済に充てるというもの。EUのトゥスク大統領は合意後の会見で、「ESMのギリシャ向けプログラムが全会一致で準備できた」と訴えました。 詳しい合意内容は不明。ただしユーロ圏側