政府が国債を発行し続け、国の借金が膨らんでいます。日本が破産しないか心配です。(東京都・読者) 財源増やし安定成長を 国債は政府の借金証書です。一般会計の国債新規発行額はここ数年、毎年40兆円前後。残高は毎年増え続け、2015年度末で807兆円となる見込みです。また、国と地方を合わせた長期債務残高は1035兆円となる見通しです。国内総生産費(GDP)比は205%、ほぼ2倍です。 しかし、日本国債が今ただちに暴落して国が破産するわけではありません。日本国債の保有者は90%が国内です。大半は銀行や保険会社、年金資金などです。元手は国民の預金や保険料なので、政府にお金を貸しているのは、ほとんどが日本国民自身です。債務危機に陥ったギリシャの場合、国債の多くを外国投資家が保有し、政府予算の財源を確保することも困難になっています。日本とは状況が違います。 いま日本政府が無理に借金を返そうとして、消費税