全国健康保険協会は4日、中小企業のサラリーマンら約3500万人が加入する協会けんぽの2012年度保険料率(労使折半)が全国平均で10・2%(現行9・5%)となり、初めて収入の1割を超えるという試算を発表しました。平均的な加入者(年収約375万円)で、事業主、本人ともそれぞれ年約1万3000円の大幅な負担増となります。 協会けんぽの平均保険料率は、09年度の8・2%から毎年引き上げられており、12年度にこの試算どおりに引き上げられれば、3年連続、3年間で3万7000円の値上げになる計算です。 加入者の賃金の低下で保険料収入が落ち込んでいることなどが要因です。現在、協会けんぽの保険料率は都道府県ごとに違っており、北海道などは平均を上回る保険料率となります。 同協会は「中小企業と従業員に10%を超える保険料率負担を求めることは、経済・雇用をさらに悪化させる」として、現在16・4%に抑えられている