名作ドラマ「北の国から」の劇中で田中邦衛演じる黒板五郎が、通称石の家と呼ばれる電気も通っていない家に遊びに来たシュウちゃん(宮沢りえ)に「テレビが無いの?」と言われるシーンがある。 さらにシュウちゃんは五郎さんに「じゃあ今の総理大臣はだあれ?」とちょっと意地悪な質問をする。 五郎さんは二代か三代前の総理大臣の名前を答えるのだが、それを聞いたシュウちゃんがいたずらな笑みを浮かべるから「また変わったんかい?」と五郎さんは戸惑う。 このシーンでシュウちゃんが「じゃあいろいろな情報はどうやって仕入れてるの?」と問うのだが五郎さんは本当に必要な情報は自然と入ってくるもんだと言った。 確かに五郎さんは人里離れた家に一人で住んで、テレビも新聞も無い生活を送っている。 けれど仙人のように人間関係を断絶して生活しているわけではないから、本当に重要な事柄は人伝に入ってくるのだ。 街に住む人の手伝いなどで僅かな