国土交通省と高速道路各社は13日、景気対策の一環として一部で20日から始まる高速道路料金値下げの詳細を発表した。目玉の「地方、土日・祝日、一律1千円」は、システム対応の遅れから完全実施が4月29日にずれ込む。値下げ適用の例外が多いなど制度は複雑で、混乱が生じそうだ。 値下げはETC車だけが対象。「一律1千円」は東京、大阪の大都市圏を除く地方部で土日祝日、普通車に適用する。今月28日から実施するが、一部でシステム対応が間に合わない。地方部―大都市圏―地方部と乗り継ぐと地方部での料金が2回徴収されて2千円となり、「一律1千円」でなくなる。 4月29日からこの問題は解消される。ただ、大都市圏をはさんで地方部を2回走った場合、ETC車載器では1千円を2回徴収されたかのように表示されるという。実際には利用料金を再集計して支払額を計算するため、請求額は1千円だが、表示の「不具合」に戸惑うドライバー