アイヌと共に生きた男 ニール・ゴードン・マンロー [前編] 20世紀前半、日本でアイヌ人たちの保護に人生を捧げた 一人のスコットランド人がいた。 彼の名はニール・ゴードン・マンロー。 考古学への興味から来日するが、 アイヌ先住民との不思議な縁が彼のその後の運命を決した。 「アイヌの皆の様に葬ってくれるね」と言い残し 北海道の地に没したマンローの生涯を辿りながら、 彼がこれまで正当に評価されることなく 日本の近代史に埋もれていた理由なども、 マンロー生誕150周年を機に探ってみたい。 © Fosco Maraini 参考文献: 『わがマンロー伝―ある英人医師・アイヌ研究家の生涯』桑原 千代子著・新宿書房刊、 『N.G.マンローと日本考古学』横浜市歴史博物館編纂ほか 2013年春、横浜市歴史博物館で、ある特別展が開かれた。タイトルは「N・G・マンローと日本考古学 ―横浜を掘った英国人学者」。ス