部落地名総鑑(ぶらくちめいそうかん)とは、同和地区あるいは被差別部落の地名を一覧化した文書、書籍の総称である。 1975年11月にこれらの書籍が販売され、企業等が購入していたことが明らかとなり、部落地名総鑑事件として購入した企業等が部落解放同盟から糾弾される事態となった。 概要[編集] 1975年に最初に問題になったものが、売り込みチラシで「人事極秘 特殊部落地名総鑑」と銘打って販売されていたことから、同様のものを部落地名総鑑と総称するようになった[1]。 実際に「部落地名総鑑」という名前の本があったわけではなく、例えば以下のような表題がつけられていた[1]。 人事極秘(書籍は臙脂一色の装丁で右上にこの四文字のみ白く表記) 全国特殊部落リスト 部落リスト大阪版 日本の部落(書籍は紫一色の装丁で中央にこの五文字だけ白く表記) 特別調査報告書 ㊕分布地名 同和地区地名総覧(全国版) 1975年