携帯電話事業で国内2位のシェアを獲得しているKDDI。大きく変化する市場環境に対応すべく、18年4月に就任した高橋誠社長の下、通信事業だけでなく多方面に事業を展開しようとしている。 通信を軸にライフデザイン領域を拡大 19年に発表した新たな中期経営計画の中で、KDDIが主力のコンシューマー向けサービス事業の戦略として掲げているのが「通信とライフデザインの融合」である。これは16年に打ち出した「auライフデザイン戦略」の延長線上にあるもの。通信を核に据え、その上で生活に関わるサービスを顧客に提供して、auのサービスの付加価値を向上させる。それによって、売り上げを拡大するとともに、個々の顧客とのエンゲージメントを高めて、解約率の低減につなげようという考えだ。 通信とライフデザインの融合を進める上で、KDDIが重視している取り組みが2つある。1つが、EC事業の「au Wowma!(ワウマ)」だ。