国土交通省は、人を運ぶ旅客事業と宅配の荷物などを運ぶ物流事業は別々に行うよう規制してきましたが、人口減少が進む地方の公共交通や宅配サービスを維持するために、1日からバスやタクシーが乗客も荷物も同時に運ぶ「かけもち」を解禁しました。 人口が3万人未満の市町村では、タクシーや貸し切りバスは国の許可を受ければ、乗客と一緒に宅配の荷物も同時に運べるようになるほか、宅配業者も荷物を配達しながら乗客を一緒に乗せることができるようになります。 また、路線バスは、全国どこでもこれまで350キロ未満の荷物に限って乗客と一緒に運ぶことができましたが、許可を受ければ、今後、重量の制限なく運ぶことができます。 地方の一部の公共交通機関や物流会社は、人口減少による利用客の落ち込みや、ドライバー不足に悩み、事業の継続が難しくなっていますが、今回の規制緩和が経営の安定やサービスの維持につながるか注目されます。