子会社が多いと、国際会計基準(IFRS)では現在に比べて当期利益が大幅に増えるという。どういうことか? 連結決算では、優れた子会社群が親会社以上に収益を稼ぐケースも珍しくない。 自動車部品会社のアイシン精機(7259)は、オートマチックトランスミッションで世界シェア1位のアイシン・エイ・ダブリュなど優良な子会社を多数傘下に持つ。 2012年3月期の業績は、親会社のアイシン精機本体の売上高が710億円、経常利益が370億円あまり。 これに対して連結子会社の合計の売上高は親会社の2倍を大きく上回る1兆5900億円。経常利益はも920億円。その結果、アイシン精機の連結の売上高と経常利益はそれぞれ2兆3000億円、1290億円と、親会社単独の3倍以上に達する。