満月の頃と重なった秋分の日、ストーンヘンジに集まる大勢の人々。満月の時期には、人々の睡眠時間が短くなるという証拠が見つかっている。(PHOTOGRAPH BY ALICE ZOO, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 太古の昔から、世界中の人々は、満月が心と体に変化をもたらし、われわれをより暴力的にしたり、奇妙な行動をとらせたりすると信じてきた。研究者らは長い間、そうした主張を否定してきたが、最近の研究では、月のサイクルが一部の人々にかすかな影響を与えることが示唆されている。とりわけ、睡眠、女性の月経周期、双極性障害の人の気分の変動といった、周期的な現象においてだ。 月の周期の影響を受ける動物はいる。海では、月は潮の満ち引きだけでなく、そこで暮らす生物にも影響を及ぼす。多くのサンゴや多毛類(ゴカイなど)、ウニ、軟体動物、カニが満月の前後に産卵するのは、光の増加によるものだと
皆さんこんにちは。 受験ドクターの理科大好き講師、澤田重治です。 前回に続き、百人一首の中で見つけた理科の世界を見てみましょう。 もちろん、中学受験に直結する内容を厳選しています! 今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな 「素性法師」という人がよんだ歌です。 何とこの人、平安京への遷都(せんと)を行った 「桓武天皇(かんむてんのう)」のひ孫らしいです。 今回も細かい文法は置いといて、ざっくり歌の意味を説明すると、 『すぐ来るって言うから、9月の長い夜をずっと待っていたのに…… 有明の月が出てくる時間になってもまだ来ないってどういうつもり?』 という感じでしょうか。 女性の立場で詠(よ)んだ恨(うら)みの歌ですね。 ➀ 有明の月は一つではない? さて、この歌だけでなく、百人一首には度々登場する「有明の月」ですが、 皆さんが理科で教わった月の満ち欠けには、こんな名前の月
「宇宙に軍事基地を建設する」という計画は、SFの世界だけでなく現実にも存在します。夜空に浮かぶ月に軍事基地が建てられた場合に発生しうる「月に核兵器を撃ち込む」というシナリオについて、科学系YouTubeチャンネルのKurzgesagtが特徴的なアニメーションムービーで解説しています。 What if We Nuke the Moon? - YouTube 冷戦時代において、月は宇宙開発の大きな目標とされており、月面に軍事基地を建設するという計画も存在しました。月面に建設される軍事基地に対抗するため、アメリカ空軍は真剣に「月面に核兵器を撃ち込んだ場合、どんな影響が考えられるか」という研究を行いました。 今回のムービーでは、これまで使われた核兵器の中でも最強の威力を持つツァーリ・ボンバの倍の威力という、TNT換算で100メガトンの超強力核兵器を月に撃ち込むというケースを考えてみます。 月面に撃
・パーセントの数字は輝面率といい、月の光っている部分の面積率を表しています。新月が0%、満月が100%です。夜19:00時点の輝面率で計算しています。 ・ちょうど100%の満月になる時刻に、必ずしも月が空に出ているとは限りません。月が沈んだ後に、完全な満月になる場合もあります。 ・月と太陽と地球の位置関係で満月になるかどうかが決まりますので、月を見ている場所に関わらず満月になる時刻は同じです。月の出、月の入りの時刻は、見ている場所によって変わります。 ・都道府県の選択メニューがありますが、それぞれの都道府県庁所在地の緯度経度で月の出・月の入時刻を計算しています。 ・月齢は正午月齢、つまり、お昼12:00時点の月齢で計算しています。 ・月齢は新月の瞬間を0とした時の経過日数のことです。月の満ち欠けの周期は平均約29.5日なので、月齢が約14.8の時に満月になります。しかし、月の軌道は楕円軌道
この画像を大きなサイズで見る 五穀豊穣や暴力性など、月は様々な迷信に結びつけられてきた。満月は人を惹きつける魅力があるし、また畏怖の念を抱かせる。人間の睡眠サイクルは月と関連性があるといわれており、これまでの研究で満月の日は良く眠れない人が多いという研究結果もある(関連記事)。 実際に満月の日、月にはある異常が起きている。月に設置してある反射板を用いた実験では長い間、満月の日にだけ、地球から発したレーザーパルスの信号が弱くなるという現象が報告されている。近年、天文学者らがい言うところの「満月の呪い」と呼ばれるこの現象の謎が解明された。 米カリフォルニア大学サンディエゴ校の天文学者トム・マーフィーのグループが、一般相対性理論の厳しいテストを実施するために月の動きに関するデータを収集していた。月に地球からレーザーパルスを送信し、往復の時間を計るというものだ。 この画像を大きなサイズで見る 観測
【2009年5月22日 JAXA】 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、月周回衛星「かぐや(SELENE)」の運用を終えて6月11日に月面へ落下させると発表した。日陰の部分に落下するため、衝突の閃光を地球から観測できるかもしれない。 日本初の大型月探査機「かぐや」は2007年9月14日に打ち上げられ、12月21日の定常運用移行から1年半近くにわたり、月を観測し続けている。予定していた観測を2008年10月末までにほぼ終えて、11月からは段階的に高度を下げながら観測を続ける後期運用に入っていた。しかし、軌道修正用の燃料がなくなるため、今年の夏までには運用を終えて月面に落下させる予定だった。 JAXAの発表によれば、「かぐや」は日本標準時間6月11日午前3時30分ごろ月の表側のギル(Gill)クレーター付近(東経80度、南緯63度付近)に落下する。ここは月面の日陰に相当するため、JAXAは「か
清水建設が宇宙開発室を設立したのは1987年のこと。以後、宇宙に大規模構造物を建築し、宇宙居住を実現することを目的として、要素技術の研究開発が進められているようだ。シミズ・ドリームにおいても月面基地の建設に関して触れられているが、清水建設宇宙開発室編『月へ、ふたたび―月に仕事場をつくる』に月面基地建設の検討概要がまとめられているのでここで紹介したい*1。なお、本書籍は出版して10年が経過し、内容が既に古くなっている可能性があることをお断りしておく。なお本エントリ中の図表は『月へ、ふたたび―月に仕事場をつくる』およびシミズ・ドリームからの引用である*2。 月の環境 月面に基地を建設するためには、多くの課題を解決する必要がある。ここでは特に考慮すべき月の環境について述べる。 月面の重力は地球の1/6しかないので、建築資材や構造物などをつり上げるのに必要なエネルギーは少なくて済む上、構造部材や基
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