仏壇に並べられた虫たちの遺影 画像提供:アース製薬 「一寸の虫にも五分の魂」ということわざがある。どんなに小さく弱い虫、者でもそれ相応の命があるのだから、粗末に扱ってはならないという例えだが、これを体現しているイベントがある。それが殺虫剤・防虫剤など虫ケア用品の製造・販売をおこなうアース製薬の虫供養だ。「虫供養?」…多くの人が首をかしげると思う。この虫供養とは読んで字の通り、虫ケア用品などを開発する際に効力試験に貢献する虫たちへの鎮魂の気持ちを込めて供養を行うもので、実際にお寺の大広間で、蚊やダニ、ゴキブリ、ノミなどの遺影を飾り、住職の読経に合わせて社員がお焼香をしていくという本格的なものだ。この取り組みについて、同社研究部部長の川口美香子さんに話を聞いた。 「虫は効力試験で使う必要があるのに、なぜ供養するの?」研究員も初参加時は困惑…シュール過ぎる厳格な取り組み 虫供養が同社で行われ始め