今日、ご紹介するフランス語のことわざはこちらです。 雌羊になると、オオカミに食われる⇒弱き者は夫(ぶ)に取らるる Qui se fait brebis,le loup le mange. 弱き者は夫(ぶ)に取らるる この日本語のことわざに、あまりなじみがないかもしれませんので、こちらを先に説明しますね。 弱き者は、この場合は気の弱い人、おとなしい人。 夫(ぶ)は公事などのために徴発された人夫や、夫役(ぶやく)に従う人夫です。 弱い者は人夫の仕事に取られてしまう、ということです。 しかもこの人夫の仕事、ただ働きです。気の弱い者が、いつもただ働きさせられて損をしてしまう。大人しくしていると、人に利用されてしまう、ということわざです。 たとえば職場で周囲の人の機嫌を損ねないために、あるいは、積極的に気に入られたいために、なんでも仕事をひきうけていると、たくさんの雑用をこなすはめになります。 ある