旧日本陸軍の中戦車をご存じでしょうか。日本はかねてから戦車を国産できる数少ない国のひとつですが、例えば「九七式改」の知名度が低いのは、国内に現存しない点も影響してそうです。ただ、間もなく日本へ里帰りするかもしれません。 「防衛技術博物館を創る会」が尽力 「ゼロ戦」「大和」といえば、太平洋戦争を戦った旧日本軍の兵器として多くの人に知られています。しかし「九七式中戦車」はどうでしょう。ましてや「九七式中戦車改」(九七式改)となってはほとんどの方が「?」と思うのではないでしょうか。ただ、当時は日本陸軍の主力戦車だったのです。 拡大画像 日本への譲渡契約が済んだ、テキサス州の太平洋戦争国立博物館にある九七式中戦車改(画像:NPO法人「防衛技術博物館を創る会」) 終戦から80年が経過しましたが、「ゼロ戦」は航空自衛隊浜松基地浜松広報館など国内に複数機が保存されており、戦艦「大和」は広島県呉市の「大和