2009年に流行した新型の豚インフルエンザについて、厚生労働省は18日、今年4月以降は感染症法上の「新型」とはみなさず、例年の季節性と同じ扱いをすることを決めた。今後は「インフルエンザ(H1N1)2009」と呼び、季節性インフル対策として、全国500カ所の医療機関で入院患者の動向を調べる。 14日の感染症部会で専門家が議論する予定だったが、東日本大震災の影響で部会が中止となり、その後の持ち回り審議で結論を得た。 新型インフルは、世界保健機関(WHO)が、メキシコや米国での発生を確認したことを受け、09年4月28日、舛添要一厚労相(当時)が国内での発生を宣言した。若年者への感染の割合が多く、季節はずれの8月に流行入りし、11月にピークを迎えた。終息するまでに約2千万人の患者が感染したと推定される。 感染症法上で「新型」とみなされたことで、ワクチンの緊急輸入などの対策がとられた。また、す