スープ・その1 ロシアの一般家庭でボルシチに次いで、よく作られるスープがシーやウハーと呼ばれるものです。そんなに目立つ料理ではありませんが、古くから庶民の味として親しまれています。シーやウハーがどのようなものなのか紹介していきましょう。 シーって、どんな料理? シーというのはキャベツスープのことです。日本語ではシチーと表記されることもあります。ロシア人が好んで食べるスープの一つに数えられますね。 ベースはキャベツですが、そのほかにも肉やキノコ類、玉ねぎ、ジャガイモなどの様々な食材の旨味が溶け込んでいるんですよ。「食べるスープ」という呼び名がピッタリのスープ料理ではないでしょうか。 昔から、このシーはロシアの農民に食べられてきました。彼らはペーチの上でシーを何時間もコトコトと煮込んだといいます。どうして今でもこんなに好まれているのでしょう? その理由は、あっさりとした味にあるのだと思います。