過激派組織IS=イスラミックステートが拠点とするイラク北部の都市、ティクリットの奪還を目指すイラク政府軍に対して、IS側は、住民を「人間の盾」にして攻撃を防ごうとするなど、徹底抗戦の構えで、政府軍は慎重な対応を迫られているものとみられます。 イラクの国営メディアによりますと、これに対してIS側は、後退しながらも政府軍が進む道路の至るところに爆弾をしかけているほか、地元の住民を「人間の盾」として利用することで、徹底抗戦の構えを見せています。 今回の軍事作戦は、ISがイラク最大の拠点としている第2の都市、モスルの奪還に向けた試金石とされていますが、作戦開始から5日がたち、IS側の激しい抵抗の前に政府軍は住民の犠牲を抑えるためにも慎重な対応を余儀なくされているものとみられます。