北九州市が設置した「ホームレス自立支援センター北九州」(小倉北区)に3月から4月にかけて、福岡市早良区のとび工事会社を解雇された日雇い従業員23人が相次いで保護を求めていたことがわかった。施設の近くまで車で連れてこられたケースが大半で、「北九州の施設に行けば仕事と住まいが確保できると言われ、置き去りにされた」と話しているという。 市が28日開いたホームレス自立支援推進協議会の会議で報告された。 市や、センターの運営を委託されているNPO法人北九州ホームレス支援機構(同市八幡東区)によると、保護を求めてきたのは22〜63歳の男性。全員が7千〜8千円ほどの日給で、会社の寮に住み込んで働いていた。解雇はセンターに連れてこられる前日や当日に言い渡されていた。 「置き去り」にされた23人のうち10人がセンターへの入所を申請し、うち1人が実際に入所した。6月中に新たに2人が入る予定。 会社側か