第8回詩歌トライアスロン・三詩型融合 次点作 読む書物 斎藤秀雄 紙の束ねられたものを 紙に手を 春まけて あなたは読むだろう。 のせて言葉を 紙に 読む手と つぶやけば 手を置く 読む目のとよみが 洞深くまで 夕べかな いくつかのフローを 暗きたぶの木 町をでて 流れが流れてゆく 橋の灯を 町へ 同期しないで あびて木屑は 入りたる スピードで 川下へ 春の川 半透明の断片たちは 流れつつ手を 風下の 透明で 反らせるあなた 森 ひろびろと 図書館の ひろびろと 共有図書館のフロアが 窓にあまたの 巣箱かな しらしらと 花びらが 夕桜 書物たちが 張りついて死の 橋近ければ がちゃがちゃと くちびるの色 しらしら
『現代詩手帖』のふたつのアンソロジー特集を読んだ。8月号が「現代詩アンソロジー2000-2009」、同じく9月号は「現代詩アンソロジー2010-2019」であった。所収作品は、アンソロジーの常として偏りがあるのかもしれないし、不足もあるのかもしれないが、おおむね楽しく読むことができた。のではあるが、同時に掲載されている、選者4名――瀬尾育生・野村喜和夫・小池昌代・蜂飼耳――によるふたつの「討議」、すなわち「二〇〇〇年代、詩に何が起こったのか」(8月号)、「10年代から現在へ――いま、詩は」(9月号)を読むあいだ、幾度となく、あの馴れ親しんだ「嫌な気分」に襲われることにもなった。ひとことでいうなら「何度これが繰り返されるのか」という脱力感・徒労感、すべてのひとびとが記憶喪失に陥っているのではないかという感覚、である――こういった体験には俳壇であれ歌壇であれTwitterのタイムラインであれ、
【短句】誹諧武玉川の短句と近現代の川柳十四音【十四字詩】① さて、武玉川の次には、近現代の川柳十四音を挙げてみよう。 白粉も無き朝のあひゞき 川上三太郎 はつかしいほど嬉しいたより 岸本水府 今出た月を捨てる行水 前田雀郎 女のいない酒はさみしき 麻生路郎 水 水 水 と 笑 止 千 万 木村半文銭 柿を知らないカール・マルクス 川上日車 おれのひつぎは おれがくぎうつ 河野春三 胸の 氷河の 軋む 交媾 松本芳味 クラス会にもいつか席順 清水美江 予定の言葉うばうくちづけ 江川和美 カバン叩くと軽い脳味噌 佐藤美文 死ぬまで喋るTELTEL坊主 渡辺隆夫 起立している気絶している 普川素床 カーテンらしくふるまっている 佐藤みさ子 チャーシュー麺は春に似ている 樋口由紀子 君の胎児を恋人にする 小池正博 切り離されて列車気化する 岩田多佳子 うなじ付近で
Highlights from the premiere of "Ursonography" by Jaap Blonk and Golan Levin, 2005. Blonk's performance of Kurt Schwitters' Ursonate is augmented with a modest but elegant new form of expressive, real-time, "intelligent subtitles." With the help of computer-based speech recognition and score-following technologies, projected subtitles are tightly locked to the timing and timbre of Blonk's voice, a
Edward Estlin Cummings (October 14, 1894 – September 3, 1962), commonly known as e e cummings or E. E. Cummings, was an American poet, painter, essayist, author, and playwright. During World War I, he worked as an ambulance driver and was imprisoned in an internment camp, which provided the basis for his novel The Enormous Room in 1922. The following year he published his first collection of poetr
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