ブラックバス、「放流特例」返上の動き 山中湖など漁協が計画

公の許可を得て放流されるオオクチバス=山中湖漁協提供
公の許可を得て放流されるオオクチバス=山中湖漁協提供

 国内各地で生態系や漁業などに深刻な被害をもたらし、「特定外来生物」として飼育や移動、野外への放流などが原則禁止されているオオクチバス。釣魚としては人気で、四つの湖だけで商業的な放流が認められている。ところが最近、その「特例」を返上しようという動きが出てきた。

 北米原産の肉食性淡水魚オオクチバスやコクチバスは「ブラックバス」と呼ばれ、「バス釣り」はかつて社会現象とも言われた人気のレジャーだった。近年は新型コロナウイルス感染拡大後、外出自粛に伴って一時的に釣り客は激減したものの、他の客との距離を保てるレジャーとして楽しむようになった人もいたという。

 ブラックバスは日本には大正時代に持ち込まれ、1925年に神奈川県・芦ノ湖で初めて公の許可を得た放流が行われたとされる。その後、米国でルアーを使ったバス釣りが流行すると、日本でも70年代にバス釣りブームが到来した。

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