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「飛び火回避」首相の更迭即断 荒井秘書官の差別発言に危機感

視察先の福井県で荒井勝喜秘書官の更迭を表明し、硬い表情の岸田文雄首相(右)=福井県坂井市で2023年2月4日午後4時25分(代表撮影)
視察先の福井県で荒井勝喜秘書官の更迭を表明し、硬い表情の岸田文雄首相(右)=福井県坂井市で2023年2月4日午後4時25分(代表撮影)

 岸田文雄首相は4日、LGBTQなど性的少数者や同性婚のあり方を巡って、差別発言をした荒井勝喜首相秘書官の更迭を早急に決定した。通常国会召集までに「政治とカネ」の問題などで4閣僚を辞任させたが、早くも新たな火種を抱えた格好だ。国会は2023年度当初予算案の審議のさなかで、引き続き厳しい政権運営を強いられることになりそうだ。

 「言語道断だ。厳しく対応せざるを得ない」。岸田首相は4日朝、首相公邸で険しい表情を浮かべて記者団に述べた。3日夜の荒井氏の差別発言から間を置かずに更迭を示唆。さらに4日午後には、視察先で更迭を明らかにした。

 首相は22年夏の内閣改造以降、「政治とカネ」の問題や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係などを巡って4人の閣僚を辞任させた。しかし、いずれも当事者の「説明責任」を重視し、国会などでの対応を見守る時間的猶予を経た上で更迭に踏み切った。説明することで国民の理解を得ていく政権の方針だったが、結果として野党などは「説明不足」と受け止め「後手批判」につながった。

 だが、荒井氏の発言には差別的な内容が含まれていたため、即座の対応をしなければ政権にとって危ういと判断したとみられる。オフレコを前提とした発言だったが、同性婚につい…

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