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はてなキーワード: 還元主義とは

2024-11-27

好き嫌い善悪や良い悪いは別物だと言う人がいるけれど、あんまりそうとも思えなくて色々考えてた。

後者構成する要素が様々にあるとしても、結局全て個人の快不快の集合に帰結しそう。

宗教・法・倫理等々の社会規範文化技術方法論、色々な要素を基準とした善悪や良し悪しがあるけれど、その基準のものがやっぱり根源を辿っていけば快不快をどれだけもたらすかを問題としてる。その形成過程政治的ものであるにせよ、何らかの共感ナラティブによるものにせよ。

(道具的ではない)理性なる概念も、いまいちしっかりと定義実証?)出来ない。定言的義務なんて言っても、それを揺るぎないものとする根拠に欠ける。あったらあったで結局それは仮言的ものしかないし、そんなメタ規範があるとしてもまた定言命法同様の矛盾を抱える。黄金律にはなり得ず、単なる主義主張しかまらない。それが普遍性を持ち効力を発するとしたら、政治的過程によってなんだろうな。自然法則価値判断を行わないし、神は言葉を聞かせてくれない。政治なんて快不快原理の擦り合わせそのものだし、であれば「理性」なるものの根源も快不快感情に基づいた欲求以外のものが見当たらない。

ただ還元主義では複雑系理解出来ないとも言うしな。

個人の快不快集団において相互作用する。衝突が発生したり、強固に結束する事もある。その中で、快楽を最大化する手段として新たな規範なんかが生じる。宗教的信念なり功利主義なりの主義であったり、あるいはもっと具体的個別的な法であったり、美意識であったり。

それらが蓄積・継承されたり、更にそれら同士が相互作用を生じることで、個人の快不快原理に対しても影響を与える可能性があるのも事実かもしれない。

ただやはり基盤にあるのは個人の快不快感情であって、それを超越するような要素が相互作用の中で発生するようには見えない。

まるっきり別物のように扱うほど異質なものでもないのではなかろうか、という結論に至った。

2024-07-07

群盲像を評す、的な還元主義批判ってタラバガニで考えた方が分かりやすいな。

生き物の分類を明確に定義づけるために、定量的な要素を見ていこう。

ヤドカリカニじゃ見た目は違う。でも水棲で、外骨格で、ハサミがあって、と色々な要素は重なってる。

じゃあ脚の本数や歩き方で区切ろう。

カニに対して、ヤドカリヤドカリたらしめるのは脚が8本である事だ。となればタラバガニヤドカリだ。

いやどう見たってカニじゃん。宿も借りねえじゃん。

何ガニとは言わずとも、「カニ」と言われて我々が思い浮かべるかにぱんみたいな生き物そのものじゃん、っていう。

2024-06-21

「好きと良いは違う」に対して還元主義(?)的に考えていった結果、良いと悪いは好き嫌い多数決しかないのではないかという結論に至った。

この服はなぜ良いのか?

着心地が快適だから。なぜ着心地が快適だと良いのか?快適である状態は良い事だから。快不快問題だ。

かっこいいから。なぜかっこいいと良いのか?そもそも「かっこいい」の定義は?かっこいいものを身につける事は精神的充足に繋がるから。かっこいいとは見ていて嫌悪感を抱かず、むしろ快楽や憧れの念を抱かせるような事である。快不快問題だ。ちょっとトートロジーめいてる気もする。

いから。なぜ安いと良いのか?可処分所得の減少が少なくなるから。なぜ可処分所得の減少が少ないと良いのか?可処分所得の消費による購買の機会を増やし、効用の追求機会が増えるから。快不快問題だ。

いから。なぜ高いと良いのか?高額な消費であればより大きな効用を得られるだろうという誤謬めいた判断快楽をもたらすから。高額の消費、及びそれを誇示する服を着ることが収入の高さ、引いては社会的評価の高さを示唆し、自尊心の向上や社会的承認が得られるから。快不快問題だ。

もっと言えばエシカルコンシャスネスだとか、造形の斬新さや精緻さ、テーマ性の反映度合いや精神性が云々だとかいくらでもあるけど、それらを測る評価軸はどこから湧いて出きたのかという事になる。

いずれの評価軸も快不快好き嫌い問題へと収束していくはずだ。デニムなんかで着心地が悪いからこそ「良い」みたいな美意識もあるだろうけど、それも然りだろう。

いつからかあってこれからもあり続けるであろう自然法則所与の前提として持つ自然科学と違って、何が良いかという判断においては意図的に何かを前提として置かなければならないのだから感覚的な部分に頼らざるを得ないのは当然に思える。

ただそれだと必ずしも多数派に支持されない「権威」の存在説明がつかない。

ハイメゾンの攻めたコレクションを見て賞賛を送る人間多数派だろうか?もっと定量的にいけばジャンルを変えてトマトメーターでも見れば分かるけど、権威大衆意見は必ずしも一致しない。それなのに権威意見が良し悪しの評価に無影響だとは受け取られていない。

謎すぎる。

世界共通自然法則支配される存在であって、かつ誤差みたいな個体差はあれどほぼ構造も似たような生き物同士なんだから、何かしら共有されている本質的感覚があるのだろうか。

それはまああるか。

様々なノイズを除去しながら、そういった本質的ものを見極めて評価対象物と照らし合わせる技能を持った人間が伝導師として権威を握っているんだろうか。

ただ人類共通感覚って言ったって大枠のものに過ぎない気もする。ドブ川の水を啜って美味いと感じる人間は多分いないだろうけど、椎茸を美味いと感じる人間もいれば嫌いな人間もいる。

アレルギーでもなきゃ、食わせ続ければいつかは美味しさを「理解」して好きになるのか?

宗教規範から脱却したように思えてその実人々が未だ様々な信仰に基づいて生きている点は全く変わらないように、本質主義だとか教養主義だとかが社会の中で生き永らえているだけの話なのか?

多数派が好き(あるいは嫌い)だと思わないようなものについても、新たな価値判断基準提示して「言われてみれば、確かに……」という共感を呼び、考えを変えてしまうような魔力を持った主張の出来る人間権威を握るのか?常にそれが達成される訳ではないにせよ。

論理的分析してみた所でそれが良いかいか論理ではなく基準問題なので、共感の方が重要に思える。

基準に沿った判断合理的にやっていけるけども、基準のもの妥当性はより上位の基準しか判断出来ない。好き嫌いというのは恐らく最上位の基準であって、それ以上の基準はなく共感によって一変してしまうのかもしれない。

これなら原則として良い悪いが好き嫌い多数決によって決まるという説の中でも得意的に良い悪いへの影響力を持つ事がさほど矛盾しない気がする。一番しっくり来るかもしれない。

哲学世界ではとうにこんな議論もグチグチと交わされてるらしいけどおれの中では前向きなニヒリズムが一番納得感があるし、それ以上の理屈を求めようという気にもあまりならない。

2024-06-14

欲望を実現するための具体的な方法論においてはバランス感も大事だろうけど、その欲望を生み出す信仰だとか納得だとかは心の底の底まで貫くものをたった一つだけ持った方が幸せになれるような気がする。

中庸とか言って反復横跳びするような真似はせず、大事な一つ以外には一切の疑いも迷いも捨てる。自分信仰も心の持ちよう次第ではいくらでも曲げられてしまものだと思わず、この世でたった一つだけ確実に存在する所与の真理とみなす

ヒューマニズムだとか人権思想だとかコミュニタリアニズムだとか宗教規範だとか、その他の価値は全てただ一つの真理に基づいた行いを現実的実践するための手段としてのみ存在させる。

おれは実存主義的な生き方が一番美しいと思ってたけど、こういう生き方の方が遥かに美しいような気がしてきた。

似ているようだけど、ほんの少しの違いが決定的に違う。

ちょっと嫌な事があれば「でも結局全部意味ないしな……」と思えてしまうような、論理にお膳立てされた「好きに生きよう」ではない。一度全てを論理的に疑って無限還元主義へと陥るような小賢しいメタ思考を挟まず、ただ情熱と信念のみによって信仰の獲得を成し遂げる。

これって要するに前近代宗教では?

別に宗教規範に限らず世俗価値観にせよ個人感覚依拠した価値規範にせよ、やっぱ無垢信仰は満足に生きるにあたって大事な気がする。

人生の楽しさを感覚で味わえないから、せめて理屈だけでもと生きる意義を論理的に追及してみる。そして考えれば考えるほど、今まで所与の事実だと思っていたものが快不快多数決に過ぎない規範へと後退していく。

寄る辺なく存在しながら、じゃあ好きに生きるしかいか……と思いつつ、そもそも人生つまんなくてこんな事考え始めてるので、改めて振り出しに戻っても活力が湧くとは限らない。何なら虚無感だけが残って、余計無気力でつまらない人生になるかもしれない。

一度虚無へと至ってしまったら、もう二度と無垢信仰は手に入らない。

でもあんまりつの信仰だけを貫いてると、何かのきっかけで打ち砕かれるような事があったら自殺しちゃいそうだなとも思う。

ここまで強烈に徹底はしなくともそれなりの強度でこういう生き方をしている人はいて、そういう人が信念を支えきれなくなるといわゆる中年危機的なやつを迎えるんだろうか。

2024-05-17

anond:20240517153101

敢えてマジレスすると

その場合の「性差」は文化的概念なのでそもそも質的差異と直接結び付けられない

結びつければただのダメ還元主義

日本人中国人のどちらが優れた人種か?

という話で

そもそも優れた人種って何?という定義がなされてないのに

素朴に学力テスト結果を振りかざすようなもの

2024-02-27

anond:20240227071300

現代社会個人主義ベースで出来上がっている。その個人とは何か?

個体」ではないのである社会制度でありフィクションであるように個人もまた取り決められたフィクションである

個人個体混同するのは一種ダメ還元主義と言えるだろう。

一言で言って個人ジーンとミームの両方に足場を持つというごく単純な話である

功利主義的な説明をするなら、血族だけで構成される小部族と、寡婦や老人が他人の子守を手伝うような共同体とでどっちが生き残る可能性が高いか? あるいは直接抗争が生じた場合にどっちが勝つか。

社会へのコミットメントの深さと子の有無は関係がない。

まあこんな程度のわかりきったことでもはてな村レベルではチョット難しいんだろう

2020-01-12

anond:20200112005944

妻のトリセツかいうのもどうせ、脳の違いがどうのみたいなアホアホ還元主義アナクロ性差観に阿るだけの疑似科学本だろ。1文字も読んでないけど間違いないね。作者の名前見ればわかる

2019-04-29

anond:20190429000454

から精神病理学など臨床哲学の出番だと思うのですが。

何でもかんでも要素還元主義解決できると勝ち誇った気になるのは近代医療マンの悪いクセやぞ

2019-03-10

anond:20190310091705

抽象的な観点においては引用文で十分に説明されているので

「問」は具体例を挙げた説明を要するもの解釈して説明していく。

パソコンとは何か?

還元主義階層論では、CPUメモリHDD等のパソコン部品がそれぞれパソコンの一部と捉えて、

そう言った部品集合体と捉える。このようなパソコン部品に分解していってもそれはあくま

パソコンの一部だと捉えるのが還元主義である

だが、半導体1個、抵抗1個を「これはパソコンの一部です」と言えるだろうか?

全体主義階層論ではそう言った部品一つ一つはパソコンではなく、各部品が集合して電子信号等を

やり取りする、つまり部品間で関係性を持つ事によって初めてこれはパソコンであると捉えている。

例えばパソコンから電源なりCPUなりを1つ取り外せばパソコンは起動しなくなるだろうが、

それはもはやパソコンではないと捉えるのが全体主義である

構造主義階層論でもバラバラのパーツはパソコンではないと捉える点では全体主義階層論に似ている。

では両者の差異は何か。

全体主義階層論ではパソコンCPUメモリHDD等のパーツからなり、HDDはネジ、ベアリング

モーター等のパーツからなり、ベアリング金属やグリス、ゴム等のパーツからなると全てにおいて

同じ論理によって構成されると捉えている。

一方構造主義階層論では例えばパソコンは各パーツ差し込んで組み立てれば完成するけどベアリングは各パーツで加工を

しなければ完成しないから同じ論理を持ちだすのは間違いであると考える(構造列の相違による不連続)。

また、HDDCPUでも組み立て等の製造方法は違うので同一視できないと考える(構造の相違による不連続)。

具体例を挙げての説明なので一側面を示したものではあるが、以上が三者の違いである。

anond:20190310092816

プログラミングにおきかえる

還元主義階層

 ひとつひとつクラスオブジェクトのふるまいをよく理解すればライブラリ理解できるよ

全体主義階層

 いやいや、オブジェクはカプセル化されているし継承もある。

 そういうクラス階層構造自体もふくめてライブラリなんやぞ。

構造主義的階層

 プログラミング言語いろいろあるし、ハードウェアもいろいろあるで。

 上記は、多様なハードウェアで動く、多様な言語を、オブジェクトという1つの観点からぶった切ったときだけ、見えてくる構造よね。

みたいな話かなと思った。

おまえらってちゃん日本語読めてるの??

ある本から引用した文章だけど、ちゃんと読める?

俺は読めないけど。

還元主義階層論は次のような仮定に基づいている。全体の性質は部分の性質還元できる。すなわち部分と部分がいかなる関係もつかは部分自身性質により決定される。これに対し全体主義階層論は、部分と部分の関係性は他に還元することができず、関係自体実在と看做さなければならないと考える。さて、構造主義階層論は、構造は下位の構造還元できないと考える点で、明らかに全体論に近い。しか全体論が成り立つのは同一構造の内部に限られると考える。ここに全体主義階層論と構造主義階層論の決定的な違いが顕わになる。前者はこの世界のすべての部分-全体関係はそれ自体が一つの構造であると暗黙理に前提する。すると宇宙全体を最大の全体、最小の粒子(いまのところクォークレプトンのようなもの)も最小の部分とする、全体-部分の構造階層系列に、この世界はすべて包摂されてしまう。素粒子から始まって原子分子高分子細胞内小器官、細胞組織、器官、個体個体群、群衆生態系地球太陽系銀河系宇宙と連なる壮大な形態的部分-全体系のどの一つをとってみても、部分と部分の関係自体は、部分の性質還元できない何らかの実在と看做される。これに対して構造主義階層論は、全体主義階層論あるいは還元主義階層論によってア・プリオリに措定された、形態的部分-全体系列連続性の仮説を放棄して、水平面には構造の相違による、垂直面には構造列の相違による不連続面を構想する。たとえば構造主義生物学は、生物形成する空間には無生物からなる空間とは異なる生物固有の上位構造が具現していると考える。したがって単一細胞単一個体が同一の構造(列)下に包摂され、この空間の内部に関する限り全体論的な部分-全体関係が成立することを擁護する。

問. 「還元主義階層論」「全体主義階層論」「構造主義階層論」の違いを簡潔に説明せよ。

2017-04-26

命の価値について論じている最中細胞集合体、という位置まで「還元して」論を展開する以上還元主義ですがな

ああ

「命の価値」という命題を論じているやつらがいたのね

俺が言ったのは還元主義を持ち出すならなんだって適用できるだろ

命は細胞分裂だというのが還元主義なのですか

命=細胞分裂という還元主義を持ち出すなら、その鼻持ちならないエリート発言も全く意味をなさない水泡だわな。

文中のそのはどこを指してる

お答えどうぞ

さようならクソ雑魚ナメクジ

これがそのかな

単細胞生物ナメクジを持ち出したのはそちらなのだろう

2016-05-09

吉本隆明信者キモさは異常

一生○○(なんとなくエリートホーリズム的)と××(なんとなく大衆還元主義的)にわけて「僕は××の側に投票する…!」とかわけわからん見栄切ってろよ

2013-05-28

読み、考え、書く、その材料の一つが本

http://anond.hatelabo.jp/20130528133141

をよみ、「この文章を改変して批判し発展的なことを書いてみよう」と思いましたが、不幸なことに私にはその文章力がなかったので、むしろ端的に書いてみます

仰る通り、考えるやり方は人それぞれありますし、それを育み育てていくことはとても大事なのです。

また、その材料や燃料の"一部"に、例えば本が大きな比重を占めることは確かでしょう。

でも、読むだけではだめなのです。

大事なのは考えること、そしてそれを書いてみることです。その際に、批判的思考を常に持つべきです。また、読み・考え・書いている、その"テーマ"や"内容"に、どのような要素があるのか、それらがどのような関係性をもって動いているのか、様々な考え方やもの見方、いろんな軸で捉え直してみて、より深く発展させていくのです。

読み、考え、書く。

これは、インプット(入力)・プロセッシング(処理)・アウトプット(出力)に例えることができます

考える材料を、仕入れ、考え、そうして思ったことを書く。

材料はなんでもありです。ただ、考える時に"幾ら考えてもよく解らない"というのは、材料としては優れていません。

アウトプットも何でもよいのです。でもやっぱり、人によって表現やす形態があります

考えるやり方、これもなんでもありです。どのように考えてもよいでしょう。例えば、様々なテーマについて、たくさんの視点や背景から考えることができます。ひとによって背景や知識も違います

読み・考え・書く、この一連の流れのなかで、より貪欲に知的になろうと、つまり、より良く読み、より良く考え、より良く書こうと思うと、その為の材料必要になります

それが本であったり様々なメディアであったりするのです。

たくさん読むだけでは駄目なのです。世の中には様々な見方や考え方・捉え方の軸がありますから、それを仕入れることが必要です。また書く時にも、どのように書くのか何を書くのか、といった視点必要です。

ここで、要素還元主義と批判的思考を紹介したいと思います

要素還元主義とは、物事を部分に分けて考えてゆくやり方です。どのような要素があり、それらが、他の要素とどのような関係があるのか、どのような働きをするのか、と考えていきます

また、批判的思考(critical thinking)とは、物事をみるときに、果たしてそれは妥当なのか、と常に自身に問い続ける、そのような態度による思考をいいます

まり、読み・考え・書く、すべてにおいて、どのように読み、どのように考え、どのように書くのか、常に意識しながら行うことが、よりよい営みになるでしょう。

彼の指摘した、物事に対する批判が、妥当な批判になるかどうか、という課題については、こういった視点有効では、と思います

 
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