その一冊とは、『セイバ―メトリクスの落とし穴』(光文社新書、著者/お股ニキ)。 著者のお股ニキ氏は、主にツイッター上で活動する野球評論家。既存のメディアには属しておらず、ひとことで言えばコアな野球ファン・・・つまり素人である。 ダルビッシュ有に信頼される「素人」 ただ、そんな素人が発する、選手のプレー分析や監督の采配に対するコメントが「的確である」と口コミで話題となり、だんだんとフォロワーが増加。また「俺クラスになると〇〇だからな」という独特で、歯切れの良い言い回しもウケて、いまや、2万人を超えるフォロワーを抱える人気アカウントとなっている。 ちなみに、「お股ニキ」という(少々声に出しづらい)著者名はツイッターのアカウント名に由来。また、ツイッター上で同書は「お股本」と呼ばれている。 現在は、お股クラスタと呼ばれるファンが誕生するほど支持を集めているが、その存在が、ツイッター上の野球ファン