宇山智彦編『講座スラブ・ユーラシア学2 地域認識論』(講談社、2008) いただきもの(高倉さん、サンクス)。 ■北大スラ研COEの成果。それにしても講談社!!、それにしても2200円+税!! ……やるなあ。 ■社会的政治的弱者の側がオリエンタリズムを利用するという現象の重要性に関する編者・宇山さんの指摘(序章)に、はたと膝を打つ。強者のオリエンタリズム、オクシデンタリズム、そして弱者のオリエンタリズム……地政学geo-politicsの複層的な性格には十分注意を払わなければならない、ということなのだろう。