製鉄プロセス脱炭素化 三菱化工機は13日、日本製鉄から大容量の水素製造設備を受注したと発表した。鉄鉱石の還元に使われる炭素(コークス)を環境負荷が低い水素に置き換えることで二酸化炭素(CO2)の発生を抑える「水素還元製鉄」の実証用。製造能力が1時間当たり3万7500ノルマル立方メートルの設備を2系統納める。受注額は非公表。 三菱化工機が受注したのは、都市ガス(天然ガス)や液化石油ガス(LPG)などを原料にしたICI式水蒸気改質法で水素を製造する設備。高純度の水素を得られる。 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業のプロジェクトに採択された日本製鉄の事業を支える。同事業では、高炉への水素還元技術の適用などにより、製鉄プロセスで排出するCO2の最大50%以上削減を目指している。三菱化工機が受注した水素製造設備はこの実証で使われる。 三菱化工機にとって水素