今年も開かれた、防衛装備庁が主催する「技術シンポジウム2024」。注目の展示を紹介しよう。稲葉義泰 INABA Yoshihiro 高出力レーザシステムは、小型無人機や迫撃砲弾の低コストな迎撃を目指して、平成30年度より研究がスタートしたもの。 この研究で新世代装備研究所(かつての次世代装備研究所)は、国産のファイバーレーザーを使用した電気駆動による高出力レーザシステムを開発し、川崎重工に発注して装置を製作。出力100キロワット級を実現した。そして実際の試験において、飛行中の小型無人機や迫撃砲弾にレーザーを照射し、見事破壊することに成功した。 破壊されたドローン(4基のプロペラは外してある)が展示されており、レーザーの熱によって樹脂部分が溶けていることを確認できる。 今後も、引き続き試験を実施してデータの収集を行う予定とのこと。