将棋の谷川浩司九段(57)が23日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた順位戦B級1組・千田翔太七段(25)戦に先手番で敗れ、今期2勝9敗となり、来期のB級2組への降級が確定した。谷川九段は順位戦の頂点に立つ名人を5期獲得し、十七世名人の資格を持つ。 今期順位戦で勝ち星を伸ばせていなかった谷川九段は、残り1局に勝利しても下位2人の降級枠から脱することはできないため、陥落が確定した。 局後は「勝負の世界ですから成績が悪ければクラスが落ちるのは当然のこと。ちょっと連敗が続いて内容もよくなかったので、今期の結果は致し方ないと思います」と述べ、来期について「4月までに余程の心境の変化が無ければ、B級2組で指すつもりです。気持ちを入れ替えてやりたいと思います」と抱負を語った。 過去、永世名人資格者は順位戦でA級からB級1組、あるいはB級1組からB級2組に降級するとフリークラスに転出するのが通例。有資格者