自民党の麻生太郎副総裁は25日、北海道で衆院選の公認候補とともに街頭演説し、道産米について「昔、北海道のコメは『やっかいどう米』と言うほどだったが、今はやたらうまいコメを作るようになった。農家のおかげか、違う。温度が上がったからだ。温暖化というと悪いことしか書いてないが、いいことがある」などと発言…
この夏は記録的な熱波が地中海沿岸や北米大陸など世界各地を襲った。実は海でも、熱波の影響が深刻になっている。水温が記録的に高くなる「海洋熱波」と呼ぶ現象で、水産業や生態系に大きな打撃を加える。その影響は今後さらに破壊的なものになると予想されている。8月から9月の間に順次解禁された北海道の秋サケの定置網漁。近年はお目当てのサケが捕れず、暖かい海を好むブリや巨大なマンボウも網にかかるようになった。代
地球温暖化対策にとって重要な技術として、大気中から二酸化炭素を直接、回収するための研究開発が活発になっていて、日本では大型プロジェクトとして、今年度から本格的な研究が始まり、新しい物質や特殊な膜の開発が進められています。 国連の専門機関、IPCC=「気候変動に関する政府間パネル」は、世界の平均気温が19世紀後半と比べて2度上昇すると、多くの人が極端な熱波や日常的な水不足によって深刻な影響を受けると予測していて、1.5度の上昇に抑えることの重要性が広く認識されるようになっています。 このため、2050年ごろまでに温室効果ガスである二酸化炭素の排出量を実質的にゼロにすることが必要とされ、実現のための重要な技術として大気中から二酸化炭素を直接、回収する手法の開発が世界的に始まっていて、日本でも3年間で55億円を投じた大型プロジェクトが立ち上がり、今年度から本格的な研究が始まりました。 名古屋大学
大西洋の海流システムが崩壊するおそれがある...... NASA's Goddard Space Flight Cente <大西洋の海流システム「熱塩循環」が、北極やグリーンランドから溶け出す淡水によって、崩壊する可能性が指摘された。その影響は、世界全域にわたる......> 「大西洋南北熱塩循環(AMOC)」は、赤道から極域に向かうにつれて冷却され、高緯度のラブラドル海やグリーンランド海で沈み込んで逆戻りし、海底をゆっくりと南へとすすむ海流システムだ。 大西洋の海水を南北で循環させ、海の浅いところを速く流れる温かい表層水と深層に分布する冷たい深層水を混ぜ合わせる働きにより、高緯度にもかかわらず温暖な気候が西欧にもたらされてきた。 大西洋南北熱塩循環(AMOC) wikimedia 「大西洋南北熱塩循環が崩壊するおそれがある」 しかし、近年、大西洋南北熱塩循環が弱まっている。2018年
仏ノルマンディーの港に水揚げされたムール貝(2018年10月31日撮影、資料写真)。(c)JOEL SAGET / AFP 【2月21日 AFP】ニュージーランドの海岸で、海水温の異常上昇により最大50万個のイガイ(ムール貝)が「生きたままゆでられた」状態となり死んでいるのが見つかった。海洋専門家らは、気候変動との関連を指摘している。 イガイの大量死は、オークランド(Auckland)在住のブランドン・ファーガソン(Brandon Ferguson)さんが今月、北島(North Island)の北端近くにあるマウンガヌイブラフ(Maunganui Bluff)ビーチで発見した。 ソーシャルメディアに投稿された動画には、ほぼひざの高さまで貝の死骸が積もった潮だまりを歩きながら、「どれも死んでいる。何も残っていない」と驚きを表明するファーガソンさんの様子が捉えられている。 ワイカト大学(Uni
山口県萩市沖の日本海で8月中旬からイカの不漁が続いている。猛暑で海水温が上がり、イカが育たなかったことが原因とみられ、同市の須佐漁港で7月から土・日曜に開かれていたブランドケンサキイカ「須佐男命(みこと)いか」の直売市は中止が続く。今月29日に予定されていた「須佐 男命いか祭り」も中止が決まり、地元の漁師からは「来年も不漁が続けば生活できなくなる」と不安の声が上がる。【遠藤雅彦】 直売市では水槽で泳ぐ新鮮なイカを100グラム290円(税込み)と小売りの2~3割安く販売し、整理券配布が始まる午前8時半から長い行列ができる。しかしイカがほぼ取れない状態が続き、8月11日を最後に開かれていない。県漁協須佐一本釣船団長の一木清久さん(66)は「50年漁師をやっているが、ここまでの不漁は初めて」と声を落とす。 「いか祭り」では直売市の他に、購入したイカを干すスルメ作りや、水槽でイカやマダイを泳がせ、
<陸上から洋上に張り出した南極で4番目に大きい棚氷に亀裂が広がっている。もし崩落し、背後に堰きとめられていた氷河が流れ出せば海面上昇を招くことが懸念される> 今年は南極にとって受難の年だ。 5月に発行された科学誌ネイチャーには、東南極で最も急速に溶解が進むトッテン氷河が「根底から不安定化している」と警告する論文が掲載された。続く6月、米海洋大気局(NOCC)は南極で観測した二酸化炭素(CO2)濃度が400万年ぶりに400PPMを超え、危険ラインを超えたと発表した。 そして今、南極海で4番目に大きい棚氷(陸上から洋上に張り出した氷)「ラーセンC」について、科学者たちが新たに憂慮すべき兆候を見つけた。イギリスの南極調査チーム「プロジェクトMIDAS」によると、ラーセンC棚氷の表面に巨大な裂け目が生じ、急速に広がっているという。 2011~15年の間に全長約30キロに広がったラーセンC棚氷の亀裂
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