鳥インフルエンザ「H7N9」が中国・華東で突然広がりだしている。これは、少々緊張感を持って注視しなくてはならない。 9日朝現在、87歳から4歳までの24人が感染し、うち7人が死亡した。死者は中高年男性6人、52歳の女性が1人含まれる。喫煙者が多いという。4歳の男児は回復した。 最初は大した症状でなくとも発症1週間から10日で突然悪化するのだという。レントゲンで見ると肺が真っ白に見えるほどの重度の炎症をおこし、呼吸困難、低酸素症に陥り死に至る。その症状の悪化の急激さに、浙江省の病院は「閃電戦」殺人ウイルス、というあだ名までつけた。H7N9は本来、致死率の低いウイルスと言われていただけに、この変異は衝撃をもって受け止められた。 厳しい報道統制がしかれている 発生場所を見ると上海が11例(死亡5例)、江蘇省が8例、浙江省が3例(死亡2例)、安徽省が2例と長江下流域に点在している。2月19日に上海