情報の分散記述と共有をうながすWeb Annotation ウェブ上での注釈(アノテーション)の表現方法を標準化するWeb Annotation(以下WA)が2017年2月にWorld Wide Web Consortium(W3C)の勧告となった。仕様は,注釈の表現方法であるデータモデル(WA Data Model),この注釈モデルをRDFで記述するための語彙(WA Vocabulary),および注釈の取得や管理のためのアプリケーションのやり取りを定めるプロトコル(WA Protocol)の3つから成る。 注釈はウェブ上での共同作業や知識共有の手段として早くから注目されていた。1995年にW3Cのワークショップを受けて議論のためのメーリングリストwww-annotationが開設され,2000年には注釈をウェブで共有するためのサーバー,ツールや語彙の開発も含むAnnoteaプロジェクトが