昨年の秋に飛び込んできた、白眉センターの東島沙弥佳 特定助教らの共同研究グループが「コアラのおしりを徹底解剖」したというニュース。「ここ100年ほど、ほとんど更新されていなかったコアラの解剖学」に着手し、「前世紀以来の解剖記述不一致を解消」したとのことなんですが…、頭の中にたくさんのハテナマークが浮かびますよね。そんな秋以来の脳内不一致を解消してきました!(ニュースの詳細はこちら) しっぽがないのは、樹上でゆっくり動く生き物の共通項? ――「コアラのおしりを徹底解剖」というフレーズが相当なインパクトだったんですが…そもそも取り組まれたきっかけは何だったんでしょう。 「実はしっぽの研究から派生してのことなんです。なぜヒトにしっぽがないのかは解明されていません。化石が見つかっていれば、復元して直接的に解明できるはずですが、しっぽが長い先祖と全然ない先祖は見つかっているものの、その間を埋める化石