会長、関羽の大ファンだった 何で金色? 儀式のシンボル シャープ買収に込めたメッセージ シャープを買収する台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業を一代で築き上げた、郭台銘(テリー・ゴウ)会長。経営者としての実力だけでなく、あるファッションアイテムにも注目が集まっています。スーツの上からのぞく金色のマフラーです。そこには郭会長の生い立ちと思いが秘められていました……。 会長、関羽の大ファンだった マフラーをよく見ると、「忠義仁勇」と「関公故里」の文字が見られます。 「関公」とは、三国志でおなじみの関羽のことです。関羽は山西省出身で、中国ではその忠義が語り継がれており、民間では敬称として「関公」と呼ばれるほど慕われています。歴代の皇帝から庇護を受け、各地でに「関帝廟」が建てられ、神として信仰されています。 郭会長は1950年に台湾に生まれましたが、両親は山西省から来た「外省人」です。つまり、関羽と同じ